20代の時は正社員として働くのが当たり前でしたが、30代に入り結婚や出産を経ていざ転職しようとした時、どのような雇用形態で働こうか悩んだことはありませんか。
実は正社員の他にも、契約社員や派遣社員、パートタイマー等様々な雇用形態があるのです。
丁度子育て世代に突入している女性が多い30代、転職するとしたらどのような形態での働き方がベストなのでしょうか?
雇用形態によるメリットとデメリット
≪契約社員とは≫
契約社員とはその名の通り、6カ月、1年等契約期間が定まっている状態で雇われている社員のことを指します。
雇用契約期間は最長3年までと定められていますが、雇う方と雇われる方とお互いに合意を得ることで、再契約を結ぶことができます。
また60歳以上の高齢者や、高度専門職の方は最長5年まで契約社員として働くことができ、これもまた双方の合意があれば再契約、雇用期間を延長することが可能です。
★契約社員のメリット
契約社員の労働時間や労働条件、勤務内容や仕事内容に関しては雇用契約によって定められています。
その契約内容によっては、残業や転勤はありません。
それなのに正社員と何ら変わらない雇用条件で働くことができるのが最大の魅力です。
★契約社員のデメリット
契約社員にはボーナスや、退職に伴う退職金制度もありません。
そして3年で契約満了となった時、再契約ができるといいのですがそこで終了になった場合もあります。
その場合は仕事を失うことになるので、再び転職活動をする必要があります。
それを考えると残念ながら安定しているとは言えませんね。
≪派遣社員とは≫
大抵会社に勤めている人は、その勤めている先の企業と雇用契約を結ぶことになります。
しかし派遣社員は、登録している人材派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。
給料は勿論、雇用保険などの社会保険関係も、その人材派遣会社のものに加入します。
一般的に派遣社員は、人材派遣会社に登録をして仕事を紹介してもらい、契約先の企業で働くことになります。
だから働いている企業との契約期間が終了すると、そこで雇用が終了となり、次の派遣先が決まるまでは無給となってしまいます。
★派遣社員のメリット
派遣社員のメリットの一つに、希望の職種や勤務条件等、自分の望む雇用条件の派遣先を人材派遣会社が見つけてくれるという点が挙げられます。
自分のスキルやキャリアにあった派遣先を見つけてくれたり、敷居が高すぎて正社員としては内定しづらい企業に派遣されることも少なくありません
また、仕事の形態が選べることから、プライベートと仕事を両立しやすいこともメリットと言えます。
異動や転勤はなく、特別責任重大な仕事を任されることも少ないこともポイントです。
★派遣社員のデメリット
収入や雇用が安定しないことが、派遣社員最大のデメリットです。
登録先の派遣会社が求職してくれても、中々次の派遣先が決まらないことがあります。
その間は給料も出ないことになりますので、生活がかかっている人達にとっては死活問題と言えるでしょう。
また、派遣先の仕事がいくら自分に向いていてやりがいのある仕事だとしても、派遣期間が終わればそこで終了になります。
それに加えて勿論ボーナス、退職金は出ません。
収入が安定していないことから、ローンは組めないことが多いので注意しましょう。
≪パートタイマーとは≫
パートタイマーは正社員より労働時間の少ない人として見られるのが一般的で、仕事の内容そのものは正社員とほとんど変わりません。
★パートタイマーのメリット
基本残業はすることがなく、決められた時間働けばOK、急な用事で休まなければいけなくなった場合でも比較的休みやすいのがパートタイマーの強みです。
正社員のサポート的な仕事が多く専門的な知識や技術がなくてもいいので募集も多く、比較的転職しやすいことも魅力の一つです。
★パートタイマーのデメリット
労働時間が短いことから、正社員に較べて収入はかなり少ないです。
勿論ボーナス、退職金はありません。
もし働いている企業の業績が悪化した場合、解雇の対象になりやすいのもパートタイマーです。
≪正社員≫
★正社員のメリット
正社員の一番のメリットは、雇用と収入が安定していることがあげられます。
正社員は雇用期間の定めがありませんし、収入も毎月決まった金額の他、各手当が充実しているのも正社員の強みです。
ボーナスや、退職金も出ます。
また仕事の内容も、やりがいのある責任ある仕事を任されることも多いのが特徴です
★正社員のデメリット
責任ある仕事を任されるということは、そう簡単には休めないことにも繋がります。
また仕事によっては残業や休日出勤が発生する場合もあります。
支店や支部がある場合、転勤や異動を告げられる可能性もあり、正社員としてはNOということが出来ないのが実情です。
やはり安定が魅力の正社員を希望して転職する人は、年々増加しています
それは30代女性であっても例外ではありません。
ただ、30代女性が正社員へ転職する場合、年齢の壁が目の前に広がっているのは事実です。
諦めずに正社員への転職を希望するか、正社員に拘らずともまずは働ける場所を確保するか、それは貴方次第です。
契約社員や派遣社員、パートタイマーでの転職も十分賢明な選択なのではないでしょうか。